応用力問題|管理栄養士国家試験問題|41問〜60問
第34回国家試験 問171
次の文を読み「171」、「172」、「173」に答えよ。
K 産科クリニックに勤務する管理栄養士である。医師の指示のもと、妊婦の栄養カウンセリングを行うことになった。
妊婦 A さんは、36 歳、事務職(身体活動レベル 1.50)。妊娠 8 週目、経産婦。妊娠高血圧症候群の既往はあるが、現在は高血圧ではない。身長 155 cm、標準体重53 kg、現体重 63 kg(妊娠前 60 kg)、BMI 26.2 kg/m(妊娠前 25. 2 0 kg/m2)、血圧120/72 mmHg。
問題171
エネルギー指示量として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第32回国家試験 問198
次の文を読み「198」、「199」、「200」に答えよ。
K市保健センターに勤務する管理栄養士である。K市は、都心から通勤1時間圏内という利便性から、近年人口が増えている。2年前から5年計画で、「18歳以上の1日当たりの野菜摂取量の平均値290gを350g以上にする」を目標とした事業を行っている。3年目に入るにあたり、事業の見直し・改善(Act)を行っている。表1は、性・年齢別野菜摂取量の中間評価の結果であり、表2は、実施目標に対する昨年度の評価の一部である。
問題198
今後、野菜摂取量の目標達成に向けて、重点的に取り組む対象とその理由である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第33回国家試験 問191
次の文を読み「191」、「192」に答えよ。
地域密着型介護老人福祉施設K荘に勤務する管理栄養士である。食事介助を担当している介護スタッフからの質問に対応している。入居者は、76歳、男性。1年前より入所しており、CKD(慢性腎臓病)に対するケアを行ってきた。しかし、病態が悪化して、人工血液透析に移行した。身長169cm、体重58kg、アルブミン値3.6g/dL、尿量はほとんど無し。
問題191
施設ではこれまで、透析中の入所者に対応したことがなかったため、介護スタッフから透析移行後の食事の留意点を質問された。その回答として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第32回国家試験 問184
次の文を読み「184」、「185」、「186」に答えよ。
K総合病院に勤務する管理栄養士である。患者は、58歳、男性。酒販店を自営している。慢性腎臓病(CKD)で近所のクリニックに通院して生活指導を受けていたが、本人は積極的に取り組んでいなかった。この度、腎機能が悪化した(ステージ4)ため当院に紹介された。
医師より、エネルギー2,000kcal、たんぱく質40g、カリウム1,500mg以下、食塩6g未満の栄養食事指導の依頼があった。本人と妻に日常の食事計画について説明を行い、患者と相談の結果、低たんぱく質ごはんを使用し、主菜の食材でたんぱく質摂取量が約30gとなるように計画することにした。
問題184
患者は、朝食の主菜は卵1個(50g)または木綿豆腐1/3丁(100g)のどちらかにすると言う。これを受けて、昼食と夕食の主菜を合わせた目安量である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第34回国家試験 問195
次の文を読み「195」、「196」、「197」に答えよ。
K 町健康増進課に勤める管理栄養士である。
K 町は、脳血管疾患の標準化死亡比(SMR)が 147.5 と高い。対策を検討するため、K 町のデータヘルス計画に用いられた国保データベース(KDB)システムの集計結果を用いることになった。KDB には、健診情報、医療情報、介護情報が収載されている。
K 町では、国民健康保険被保険者を対象に、特定健康診査を集合健診により実施している。
問題195
脳血管疾患の予防対策を検討するために、高血圧の有病者割合に加えて、KDBシステムから得られる重要な情報である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第34回国家試験 問188
次の文を読み「187」、「188」、「189」に答えよ。
K 市保健センターの管理栄養士である。
相談者は、K 市在住の 35 歳、女性。第 1 子妊娠中である。
問題188
7 か月乳児健康診査の際に、「卵を初めて与えてしばらくしたら、湿疹がひどくなって心配です」との相談を受けた。最初にすべきこととして助言した内容である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第32回国家試験 問200
次の文を読み「198」、「199」、「200」に答えよ。
K市保健センターに勤務する管理栄養士である。K市は、都心から通勤1時間圏内という利便性から、近年人口が増えている。2年前から5年計画で、「18歳以上の1日当たりの野菜摂取量の平均値290gを350g以上にする」を目標とした事業を行っている。3年目に入るにあたり、事業の見直し・改善(Act)を行っている。表1は、性・年齢別野菜摂取量の中間評価の結果であり、表2は、実施目標に対する昨年度の評価の一部である。
問題200
野菜摂取量の目標達成のための実施目標2(表2)の見直し・改善(Act)で提案された新たな企画である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第34回国家試験 問185
次の文を読み「185」、「186」に答えよ。
全国健康保険協会(協会けんぽ)の K 県支部に勤務し、中小企業の特定保健指導を担当している管理栄養士である。
被保険者 A さん、55 歳、男性。昨年の特定健康診査で腹囲とトリグリセリドが基準を超え、動機づけ支援の対象となり、特定保健指導を受けた。半年後の評価時には
行動目標が達成され、体重と腹囲の減少がみられた。
今年の特定健康診査結果は、身長 170 cm、体重 70 kg、BMI 24.2 kg/m2、腹囲88 cm、トリグリセリド 165 mg/dL。飲酒歴有、喫煙無、服薬治療無で、再び動機づけ支援の対象となった。
問題185
特定保健指導の初回面接における、管理栄養士の発言である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第33回国家試験 問182
次の文を読み「181」、「182」に答えよ。
K産科クリニックに勤務する管理栄養士である。医師の指示のもと、妊婦の栄養カウンセリングを担当している。妊婦は、30歳、妊娠28週目、初産婦。フルタイムの仕事(座位中心)をしている。身長160cm、体重49.0kg(妊娠前45.0kg)、血圧132/80mmHg、空腹時血液検査値は、ヘモグロビン11.6g/dL、血糖88mg/dL、LDL-コレステロール120mg/dL、HDL-コレステロール60mg/dL、トリグリセリド100mg/dL。喫煙習慣なし。飲酒習慣なし。前日の1日の食事内容を聞き取った(表)。平日はほぼこれに近い食事をしているという。
問題182
妊婦は、自分の食生活について、特に課題はないと言う。栄養カウンセリングで、最初に行う内容である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第31回国家試験 問181
次の文を読み「181」、「182」に答えよ。
単独調理場方式のK小学校に勤務する管理栄養士である。学校に対して、Aさんの保護者から給食についての相談があった。Aさんは、この春に入学予定の男児。食物アレルギーがあり、家庭で複数の食品に対して食事制限を行っていることが、保護者から提出された調査票に記載されていた。
問題181
食物アレルギーを有する児童に対して、給食を提供する際の対応である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
第30回国家試験 問188
次の文を読み「188」、「189」に答えよ。
K中学校に勤務する管理栄養士である。養護教諭から、陸上部の長距離競技をしているAさんについて相談を受けた。Aさんは、14歳、男子。身長170㎝、体重56kg。日常生活において、動悸、息切れを自覚するようになり、運動後に尿の色が褐色になることがあったという。医療機関を受診し、血液検査値は以下の通りであった。赤血球数300×104/mm3、ヘモグロビン9.6g/dL、MCV86fL(基準値79~100)、MCH32pg(基準値26~34)、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL。
問題188
この男子中学生に認められる病態である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第35回国家試験 問181
次の文を読み「180」、「181」、「182」に答えよ。
K クリニックに勤務する管理栄養士である。
患者は、70歳、女性。重度の関節痛と体力低下によって数年前から通院できなくなり、医師が往診している。この度、腎機能低下が認められたため、医師からエネルギー 1,400 kcal/日、たんぱく質 40g/日、食塩6g/日未満の食事について、在宅患者訪問栄養食事指導の指示があった。屋内での生活はかろうじて自力で行えるが、買い物や食事の準備は近所に住む娘に頼んでいる。摂食嚥下機能に問題はない。
身長 150 cm、体重 44 kg、BMI 19.6 kg/m2 、血圧 145/90 mmHg。空腹時血液検査 値は、ヘモグロビン 11.2 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、血糖 82 mg/dL、尿素窒素 26 mg/dL、クレアチニン 0.80 mg/dL、eGFR 54.1 mL/分/1.73 m2 。
問題181
今後の食事に対する具体的なアドバイスである。 最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第34回国家試験 問175
次の文を読み「174」、「175」、「176」に答えよ。
K総合病院に勤務する管理栄養士である。消化器内科病棟を担当して、入院患者の栄養管理を行っている。患者は、55歳、男性、単身赴任。慢性膵炎で通院していたが、食生活は改善されないままであった。このたび、激しい上腹部痛と背部痛のために緊急入院となった。意識障害および汎発性腹膜炎が認められ、精査の結果、慢性膵炎の急性憎悪と診断さ れた。胆石は認められなかった。身長171cm、体重63kg、血圧128/79mmHg、空腹時血液検査値は、白血球15,000/nL、HbA1c5.8%、血清アミラーゼ1,200IU/L(基準値32~104IU/L)、CRP18.2mg/dL。これまでの食生活は、朝食欠食、昼食はラーメンとチャーハン、夕食はほぼ毎日外食。飲酒は、毎日3合、30年間続けている。
問題175
数週間後、上腹部痛と背部痛は無くなり、退院に向けて栄養食事指導を行っている。退院後の食生活で、遵守すべき重要事項として伝える内容である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第33回国家試験 問193
次の文を読み「193」、「194」、「195」に答えよ。
K事業所に勤務する管理栄養士である。来年度から始める体重管理プログラムを検討している。k事業所の従業員は1,000人(男性:300人、平均年齢42歳、女性:700人、平均年齢37歳)であり、近年、高血圧と糖尿病の罹患者が増加している。表1はk事業所の従業員の今年度のBMIの分布である。なお、k事業所の来年度のプログラム実施の予算は100万円である。
問題193
K事業所が掲げる、来年度の健康づくりの結果目標である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第34回国家試験 問198
次の文を読み「198」、「199」、「200」に答えよ。
K 小学校に勤務する栄養教諭である。
単独調理場方式で学校給食を提供し、 1 回の提供食数は 500 食である。
調理は、A ~ F の 6 人が担当する。
図は、米飯、鶏のから揚げ、いんげんと人参のごま和え、けんちん汁の献立の作業工程表である
問題198
ごま和えのいんげんと人参を加熱して冷却する調理の工程である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第34回国家試験 問189
次の文を読み「187」、「188」、「189」に答えよ。
K 市保健センターの管理栄養士である。
相談者は、K 市在住の 35 歳、女性。第 1 子妊娠中である。
問題189
児が 3 歳になって、保育所に預けることが決まった。医師からは卵アレルギーの診断がなされている。この児を受け入れることが決まった民間保育所から、給食での対応をできる限り行いたいということで、K 市保健センターに相談があった。助言内容として、誤っているのはどれか。 1 つ選べ。
第33回国家試験 問197
次の文を読み「196」、「197」、「198」に答えよ。
K県の健康増進課の管理栄養士である。K県の健康増進計画を検討している。K県の健康課題は、脳血管疾患であり、死亡率は全国平均より高い。食生活の特徴では、野菜摂取量、果物摂取量(中央値)はそれぞれ5SV/日と1SV/日である。これまで、野菜摂取量の目標は5SV/日、果物摂取量の目標は2SV/日と設定してきている。また、食塩摂取量(平均値)は11g/日である。
問題197
研究結果を参考に、k県の現状を踏まえ、野菜と果物の摂取に関する地域住民への推奨内容を考えた。推奨内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第32回国家試験 問196
次の文を読み「196」、「197」に答えよ。
K県の健康増進課に勤める管理栄養士である。K県の健康増進プランの担当をしている。K県は全国の中で、脳血管疾患のSMR(標準化死亡比)が高く、高血圧の有病率が高い。食塩摂取量も全国平均より多く、その供給源は、1位調味料、2位魚介加工品、3位パンである。これらの課題解決に向けて、地域住民組織、地元企業、自治会などで構成される対策委員会が組織されている。表は、K県北部地域の人口と脳血管疾患SMRである。
問題196
県全体の脳血管疾患死亡率低下を目標に対策を進めることになった。課題の重要性と県全体への影響を考慮して重点支援地域を決めた。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第32回国家試験 問188
次の文を読み「187」、「188」に答えよ。
K事業所に勤務する管理栄養士である。特定健康診査の結果により、Aさんに特定保健指導を始めることとなった。48歳、女性。BMI26.0kg/m2、腹囲87.0cm、血圧126/80mmHg。空腹時血液検査値は、血糖120mg/dL、トリグリセリド160mg/dL、尿酸6.9mg/dL。服薬なし。喫煙習慣あり。缶ビール1本(350ml)を毎日飲んでいる。保健指導レベルは、積極的支援レベルとなった。
問題188
Aさんの支援を続けた結果、6か月後には、BMIが25.0kg/m2、腹囲85.0cmに改善した。血圧120/80mmHg、空腹時血糖108mg/dL。喫煙・飲酒習慣は変化なし。Aさんに対する6か月後の指導内容である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第34回国家試験 問191
次の文を読み「190」、「191」、「192」に答えよ。
K 市の健康増進課に勤務する管理栄養士である。
市の教育委員会より、近年、新入学の児童における肥満傾向児の割合が増加していると情報提供があった。そこで、肥満に関連する要因を検討し、対策を講じたいと考えた。
問題191
K 市における直近 10 年間の出生時の体格を確認したところ、変化していなかった。このことを踏まえ、幼児の肥満に関連する要因を検討する目的で、質問紙調査を実施する。調査対象として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。