応用力問題|管理栄養士国家試験問題|41問〜60問

第33回国家試験 問185

次の文を読み「183」、「184」、「185」に答えよ。

K市の市立保育園に勤務する管理栄養士である。保育園に通う女児A子(9か月)の母親への栄養の指導を行っている。母親から、A子が家庭で離乳食をあまり食べないので心配との相談を受けた。A子は、身長72.5cm、体重8.7kg。精神・運動機能の発達は良好である。

問題185
栄養アセスメントの結果を踏まえた管理栄養士の発言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第31回国家試験 問191

次の文を読み「190」、「191」に答えよ。

K病院に勤務する管理栄養士である。消化器内科病棟を担当して、入院患者の栄養管理を行っている。 患者は、19歳、男性。3年前にクローン病を発症して治療を受けたあとは寛解が続いていた。しかし、一週間前より腹痛と下痢が続くようになり、このたび下血が認められたため再入院となった。 身長172cm、体重60kg。空腹時血液検査値は、赤球数370×104/mm3、ヘモグロビン10.2g/dL、ヘマトクリット36.0%、総たんぱく質6.6g/dL、アルブミン3.4g/dL、尿素窒素24mg/dL、クレアチニン1.0mg/dL、CRP2.5mg/dL。

問題191
患者に家庭の食卓によく出てくる料理を聞いた。その中で、退院後は控えるように、指導した方がよい料理である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第32回国家試験 問186

次の文を読み「184」、「185」、「186」に答えよ。

K総合病院に勤務する管理栄養士である。患者は、58歳、男性。酒販店を自営している。慢性腎臓病(CKD)で近所のクリニックに通院して生活指導を受けていたが、本人は積極的に取り組んでいなかった。この度、腎機能が悪化した(ステージ4)ため当院に紹介された。
医師より、エネルギー2,000kcal、たんぱく質40g、カリウム1,500mg以下、食塩6g未満の栄養食事指導の依頼があった。本人と妻に日常の食事計画について説明を行い、患者と相談の結果、低たんぱく質ごはんを使用し、主菜の食材でたんぱく質摂取量が約30gとなるように計画することにした。

問題186
約1か月後、2回目の栄養食事指導を行った。提出された食事記録から、ほぼ計画通りに食べられているが、エネルギー摂取量が不足気味であると判断された。面接の中で、患者から「仕事の休憩時にはどんな飲み物を飲むとよいか。」と質問があった。この回答として勧める飲み物である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第30回国家試験 問183

次の文を読み「183」、「184」、「185」に答えよ。

K介護老人福祉施設に勤務する管理栄養士である。利用者への食事支援を行っている。利用者は、75歳、女性。70歳時に脳梗塞を発症し、N病院に入院した。退院後、自宅でごろごろしていることが多くなり、歩行が不自由になったため、2か月前に入所した。現在、食事は自立しており、普通食を食べている。最近、水を飲む際にむせるようになり、微熱が続いている。

問題183
この利用者の食事形態を考えるうえで、優先されるアセスメント項目である。最も適切なのはどれはか。1つ選べ。

第34回国家試験 問180

次の文を読み「180」、「181」、「182」に答えよ。

K総合病院に勤務する管理栄養士である。外来患者の栄養食事指導を行っている。患者は、70歳、男性。歩行時の呼吸困難感を主訴に来院した。精査の結果、中等度に進行したCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断された。食欲が低下し、この半年間で5kgやせた。20歳から現在まで、40本/日の喫煙歴がある。身長160cm、標準体重56.3kg、体重44kg。空腹時血液検査値は、アルブミン3.7g/dL、尿素窒素16mg/dL、クレアチニン0.5mg/dL。基礎代謝量1,050kcal/日、間接熱量計を用いて測定した安静時エネルギー消費量1,400kcal/日。

問題180
患者の栄養アセスメントとして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第34回国家試験 問200

次の文を読み「198」、「199」、「200」に答えよ。

K 小学校に勤務する栄養教諭である。

単独調理場方式で学校給食を提供し、 1 回の提供食数は 500 食である。

調理は、A ~ F の 6 人が担当する。

図は、米飯、鶏のから揚げ、いんげんと人参のごま和え、けんちん汁の献立の作業工程表である


問題200
今回の対応策で、鶏肉を調理する場合の担当者である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第30回国家試験 問198

次の文を読み「198」、「199」、「200」に答えよ。

K市保健センターに勤める管理栄養士である。K市の健康推進プランの策定を担当することになった。K市は勤労世代において、国民健康保険加入者の割合が他の自治体と比較して高い。

問題198
次の表は、昨年のK市と県全体の40歳から65歳までの三大主要死因と各々の死亡者数である。K市、県全体のこの年代の人口は、それぞれ5万人と20万人であり、人口構成はほぼ同じである。各死因の死亡率比を求めたところ、悪性新生物[a]、心疾患[b]、脳血管疾患[c]であった。[ ]に入る正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。ただし、基準を1(県全体)とし、小数点第2位を四捨五入すること。

第32回国家試験 問185

次の文を読み「184」、「185」、「186」に答えよ。

K総合病院に勤務する管理栄養士である。患者は、58歳、男性。酒販店を自営している。慢性腎臓病(CKD)で近所のクリニックに通院して生活指導を受けていたが、本人は積極的に取り組んでいなかった。この度、腎機能が悪化した(ステージ4)ため当院に紹介された。
医師より、エネルギー2,000kcal、たんぱく質40g、カリウム1,500mg以下、食塩6g未満の栄養食事指導の依頼があった。本人と妻に日常の食事計画について説明を行い、患者と相談の結果、低たんぱく質ごはんを使用し、主菜の食材でたんぱく質摂取量が約30gとなるように計画することにした。

問題185
指導が終わって、患者は「これなら簡単です。頑張ります。」と言って席を立った。しかし妻から、「本当は配達時にコンビニで、から揚げなどしっかり買い食いしています。私は知らないと思っているでしょうけど。」と耳元でささやかれた。その後の患者への声かけである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第35回国家試験 問173

次の文を読み「171」、「172」、「173」に答えよ。

K総合病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、18歳、男性、大学生。身長 172 cm、体重 63 kg、BMI 21.3 kg/m2 。1か月前から腹痛、下痢があり、近医では胃腸炎の疑いとして投薬されていたが、症状は軽快しなかった。 1 週間前あたりから、腹痛が増強、38℃ 程度の発熱があり、朝から数回の嘔吐、少量の下血もあったため、当院の救急外来を受診、イレウス状態であり入院した。

問題173
その後、成分栄養剤は利用しつつ、退院後に向けて栄養食事指導を行った。患者 の母親から、弁当として望ましいおかずを教えてほしいとの希望があった。具体的 な組合せ例である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第34回国家試験 問193

次の文を読み「193」、「194」に答えよ。

K 県の健康増進課に勤務している管理栄養士である。K 県では 5 年ごとに国民健康・栄養調査に準じた方法で、K 県健康・栄養調査を実施している。今回の調査では、栄養摂取状況調査の精度を高めるため、これまでの1 日調査から、 1 週間のうち 3 日間の食事調査に変更した。

問題193
3日間の食事調査に変更することにより、小さくなる調査上の誤差である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第35回国家試験 問199

次の文を読み「199」、「200」に答えよ。

K 病院に勤務する管理栄養士である。
K 病院は 300 床である。給食管理業務は、直営方式によるクックサーブシステムで運営されている。調理従事者は正規雇用者 8 名である。
なお、調理場に設置されている主な機器は、回転釜、炊飯器、スチームコンベクションオーブン、ガステーブル、フライヤー、温蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫、ブラストチラーである。

問題199
調理従事者 K が自宅で骨折し、提出された診断書により 1 か月の休職が決まった。臨時の人員補充のめどが立たないので、 1 人少ない人数での今後 1 か月間の対応を検討した。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第34回国家試験 問183

次の文を読み「183」、「184」に答えよ。

Kクリニックに勤務する管理栄養士である。外来患者の栄養食事指導を行っている。

患者は、41 歳、男性。今朝から右第一中足趾節関節に激痛を伴う発赤、腫脹を認め来院。

BMI 25.8 kg/m2、腹囲 92 cm、血圧 120/76 mmHg。空腹時血液検査値は、血糖112 mg/dL、HbA1c 6.0%、尿酸 8.5 mg/dL、CRP 5.6 mg/dL。ビールが好きで、ほぼ毎日欠かさずに飲んでいる。

20 歳時と比較して、10 kg 程度体重が増加していた。減量と節酒することを目標に具体的な食事計画を提示した。

問題183
半年後、同様の症状で来院し、再度、栄養食事指導の依頼があった。「体重は少しずつ減量することができ、薬の内服は守れたが、食事制限は難しく、ビールも止められなかった」という。発作の再発防止に向け、具体的な行動に導くための栄養カウンセリングにおける対応である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第34回国家試験 問177

次の文を読み「177」、「178」、「179」に答えよ。

K 総合病院に勤務する管理栄養士である。入院患者の栄養管理を行っている。

患者は、67 歳、男性。無職、妻と二人暮らし。入院時身長 170 cm、体重 65 kg、BMI 22.5 kg/m2。

胃前庭部の進行胃がん、幽門側胃切除術を受け、ビルロートⅠ法(BillrothⅠ法)で再建した。

問題177
退院後、食後 10~30 分に、腹痛、冷汗、動悸、めまいが頻発した。この症状の原因として、最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

第35回国家試験 問189

次の文を読み「188」、「189」、「190」に答えよ。

K 市の保育課に勤務する管理栄養士である。
市内の保育所では、園児の朝食内容に栄養面からみて問題が多いこと、また、朝食を欠食する児の割合も増加しているとの情報提供があった。そこで、K 市内の市立保育所に通園する児( 1 ~ 6 歳)の保護者全員を対象に、児と保護者の朝食摂取に関する現状と課題を把握するために、質問紙調査を実施した。

問題189
質問紙調査結果と、これまでの保護者との面談等からの情報を踏まえ、重要度と改善可能性のマトリクスを作成して、朝食摂取に関する課題の優先順位付けを行っ た(図 2 )。優先度の高いものとして、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第34回国家試験 問191

次の文を読み「190」、「191」、「192」に答えよ。

K 市の健康増進課に勤務する管理栄養士である。
市の教育委員会より、近年、新入学の児童における肥満傾向児の割合が増加していると情報提供があった。そこで、肥満に関連する要因を検討し、対策を講じたいと考えた。

問題191
K 市における直近 10 年間の出生時の体格を確認したところ、変化していなかった。このことを踏まえ、幼児の肥満に関連する要因を検討する目的で、質問紙調査を実施する。調査対象として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第34回国家試験 問190

次の文を読み「190」、「191」、「192」に答えよ。

K市の健康増進課に勤務する管理栄養士である。市の教育委員会より、近年、新入学の児童における肥満傾向児の割合が増加していると情報提供があった。そこで、肥満に関連する要因を検討し、対策を講じたいと考えた。

問題190
小学校で新入学の児童に実施された身体計測の値を用い、肥満傾向児の割合を全国及び県全体と比較したい。そのための指標として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第32回国家試験 問187

次の文を読み「187」、「188」に答えよ。

K事業所に勤務する管理栄養士である。特定健康診査の結果により、Aさんに特定保健指導を始めることとなった。48歳、女性。BMI26.0kg/m2、腹囲87.0cm、血圧126/80mmHg。空腹時血液検査値は、血糖120mg/dL、トリグリセリド160mg/dL、尿酸6.9mg/dL。服薬なし。喫煙習慣あり。缶ビール1本(350ml)を毎日飲んでいる。保健指導レベルは、積極的支援レベルとなった。

問題187
Aさんの初回面接を行い、食習慣の行動目標を設定することになった。最も適切なのはどれか。1つ選べ。 

第35回国家試験 問200

次の文を読み「199」、「200」に答えよ。

K 病院に勤務する管理栄養士である。
K 病院は 300 床である。給食管理業務は、直営方式によるクックサーブシステムで運営されている。調理従事者は正規雇用者 8 名である。
なお、調理場に設置されている主な機器は、回転釜、炊飯器、スチームコンベクションオーブン、ガステーブル、フライヤー、温蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫、ブラストチラーである。

問題200
今回の給食管理業務の対応を行うに当たっての、重要な注意事項である。 最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第35回国家試験 問180

次の文を読み「180」、「181」、「182」に答えよ。

K クリニックに勤務する管理栄養士である。
患者は、70歳、女性。重度の関節痛と体力低下によって数年前から通院できなくなり、医師が往診している。この度、腎機能低下が認められたため、医師からエネルギー 1,400 kcal/日、たんぱく質 40g/日、食塩6g/日未満の食事について、在宅患者訪問栄養食事指導の指示があった。屋内での生活はかろうじて自力で行えるが、買い物や食事の準備は近所に住む娘に頼んでいる。摂食嚥下機能に問題はない。
身長 150 cm、体重 44 kg、BMI 19.6 kg/m2 、血圧 145/90 mmHg。空腹時血液検査 値は、ヘモグロビン 11.2 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、血糖 82 mg/dL、尿素窒素 26 mg/dL、クレアチニン 0.80 mg/dL、eGFR 54.1 mL/分/1.73 m2 。

問題180
初回の在宅患者訪問栄養食事指導の時に、娘からいつも作っている食事内容のメモをもらい摂取量を把握した(表)。準備された食事はほぼ摂取し、間食はほとんどしない。この内容から優先すべき問題点である。
最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第32回国家試験 問192

次の文を読み「191」、「192」に答えよ。

K市の健康増進課に勤務する管理栄養士である。K市では高血圧の有病率が全国より高いため、中高年で正常高値血圧の者を対象とした栄養教室(月1回、通年)を企画した。特定健康診査の際に収縮期血圧が130~139mmHgであった者に周知し、参加希望を募った。教室参加者は40名となった。対照群を設けることができず、教室の評価は前後比較で行うことになった。教室終了時の事後調査に協力が得られた者は22名であった。

問題192
食塩摂取量を教室の前後で比較したところ、統計的に有意な減少が認められた。この結果の解釈である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。