応用力問題|管理栄養士国家試験問題|41問〜60問
第35回国家試験 問197
次の文を読み「196」、「197」、「198」に答えよ。
K 町に勤務する管理栄養士である。
豪雨により K 町の 4 分の 1 が浸水し、道路の一部が寸断され、住民約 100 名が公民館に避難している。この避難所の栄養管理を担当することとなった。公民館には、 小さな家庭用のシンクが 2 か所、プロパンガスの家庭用コンロが 2 つ設置されている。
問題197
避難所開設 3 日目、水道・電気は使用できないが、給水車により水の供給があり、プロパンガスは使用可能であることが確認された。 4 日目には、多様な食品の支援物資が届き、水と食品の保管場所を決定した。管理栄養士が行うべきこととして、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第30回国家試験 問191
次の文を読み「190」、「191」に答えよ。
K介護老人福祉施設に勤務する管理栄養士である。認知症高齢者における栄養改善を図るために、食事支援を行っている。利用者は、85歳、女性。5年前に認知症を発症し、施設入所した。6か月間で体重が2.5kg減少している。座位保持は可能であり、上肢に麻痺や拘縮はない。食事は普通食を自力摂取しているが、摂取率は約50%である。食事中に、ぼんやりしていることが多い。身長142㎝、体重35kg、BMI17.4kg/m2。
問題191
栄養状態を改善するために優先すべき支援内容である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第35回国家試験 問182
次の文を読み「180」、「181」、「182」に答えよ。
K クリニックに勤務する管理栄養士である。
患者は、70歳、女性。重度の関節痛と体力低下によって数年前から通院できなくなり、医師が往診している。この度、腎機能低下が認められたため、医師からエネルギー 1,400 kcal/日、たんぱく質 40g/日、食塩6g/日未満の食事について、在宅患者訪問栄養食事指導の指示があった。屋内での生活はかろうじて自力で行えるが、買い物や食事の準備は近所に住む娘に頼んでいる。摂食嚥下機能に問題はない。
身長 150 cm、体重 44 kg、BMI 19.6 kg/m2 、血圧 145/90 mmHg。空腹時血液検査 値は、ヘモグロビン 11.2 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、血糖 82 mg/dL、尿素窒素 26 mg/dL、クレアチニン 0.80 mg/dL、eGFR 54.1 mL/分/1.73 m2 。
問題182
翌月に、再び在宅患者訪問栄養食事指導を行った。娘より、「最近、母の食欲が 低下してきたようだ。」との訴えがあった。対策を相談していたところ、患者から 「昔のように、パンにバターをたっぷり塗って食べたい。」と言われた。これに対する返答である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第34回国家試験 問186
次の文を読み「185」、「186」に答えよ。
全国健康保険協会(協会けんぽ)のK県支部に勤務し、中小企業の特定保健指導を担当している管理栄養士である。 被保険者Aさん、55歳、男性。昨年の特定健康診査で腹囲とトリグリセリドが基準を超え、動機づけ支援の対象となり、特定保健指導を受けた。半年後の評価時には行動目標が達成され、体重と腹囲の減少がみられた。今年の特定健康診査結果は、身長170cm、体重70kg、BMI24.2kg/m2、腹囲88cm、トリグリセリド165mg/dL。飲酒歴有、喫煙歴無、服薬治療無で、再び動機づけ支援の対象となった。
問題186
初回面接の話し合いで、週2日休肝日をつくる、腹八分にする、今より10分多く歩く、という3つの行動目標を決めた。半年後の評価では、身体活動の目標は実行できていたが、「食事とお酒は仕事上の付き合いが多く、今の立場では無理」と訴えた。体重は変化していなかった。Aさんへの助言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第34回国家試験 問181
次の文を読み「180」、「181」、「182」に答えよ。
K総合病院に勤務する管理栄養士である。外来患者の栄養食事指導を行っている。患者は、70歳、男性。歩行時の呼吸困難感を主訴に来院した。精査の結果、中等度に進行したCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と診断された。食欲が低下し、この半年間で5kgやせた。20歳から現在まで、40本/日の喫煙歴がある。身長160cm、標準体重56.3kg、体重44kg。空腹時血液検査値は、アルブミン3.7g/dL、尿素窒素16mg/dL、クレアチニン0.5mg/dL。基礎代謝量1,050kcal/日、間接熱量計を用いて測定した安静時エネルギー消費量1,400kcal/日。
問題181
1 日当たりのエネルギー指示量である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第33回国家試験 問189
次の文を読み「188」、「189」、「190」に答えよ。
K診療所に勤務する管理栄養士である。居宅療養管理指導を行っている。患者は、75歳、女性。脳梗塞を発症し、左片麻痺を患いながら自宅療養している。意識ははっきりしており、嚥下障害は認めない。食事は買ってきてもらったレトルト粥、パン、牛乳などを自分で選んで食べているが、摂取エネルギー量が500kcal/日と少ない。身長146cm、体重35kg、空腹時血液検査値は、ヘマトクリット33%、赤血球380万/μL、アルブミン2.6g/dL、血糖96mg/dL、トリグリセリド80mg/dL、尿素窒素11mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL。
問題189
1週間後に再訪問したところ、体重が2kg増加していた。考えられる理由として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第35回国家試験 問184
次の文を読み「183」、「184」に答えよ。
K 小児病院に勤務する管理栄養士である。先天性代謝異常等検査でフェニルケトン尿症を指摘された患児の母親に、栄養食事指導を行うことになった。
患児は、生後 1 か月、男児。出生体重 2,700 g、身長 48 cm。身体・精神に明らかな所見を認めない。
問題184
治療用ミルクと並行して、離乳食を開始する時期となった。「舌でつぶせる固さ」 の時期の離乳食献立として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第30回国家試験 問197
次の文を読み「196」、「197」に答えよ。
K病院に勤務する管理栄養士である。糖尿病と初めて診断された患者を対象に希望者を募って、月1回の糖尿病教室を開催している。教室の食事改善効果を学会で発表しようと考えている。なお、研究倫理委員会の承認を得ている。
問題197
食事内容の変化から教室の効果を検討し、学会で発表した。結果にバイアスをもたらす事項として強調すべき、研究の限界である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第32回国家試験 問189
次の文を読み「189」、「190」に答えよ。
Kクリニックに勤務する管理栄養士である。特定保健指導を担当している。対象者は41歳、男性。今年受けた特定健康診査で、積極的支援レベルとなり、Kクリニックに特定保健指導を受けに来た。
身長170cm、体重81kg、BMI28.0kg/m2、腹囲100.0cm、血圧146/94mmHg。空腹時血液検査値は、トリグリセリド150mg/dL、血糖110mg/dL。服薬なし。喫煙習慣なし。
問題189
保健指導の途中で、男性が研究結果(右図)をもとにした広告を見せ、「トクホ(特定保健用食品)Aは、脂肪の吸収を抑えると謳っているから、これを飲めば痩せますよね。」と質問した。その回答である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第32回国家試験 問187
次の文を読み「187」、「188」に答えよ。
K事業所に勤務する管理栄養士である。特定健康診査の結果により、Aさんに特定保健指導を始めることとなった。48歳、女性。BMI26.0kg/m2、腹囲87.0cm、血圧126/80mmHg。空腹時血液検査値は、血糖120mg/dL、トリグリセリド160mg/dL、尿酸6.9mg/dL。服薬なし。喫煙習慣あり。缶ビール1本(350ml)を毎日飲んでいる。保健指導レベルは、積極的支援レベルとなった。
問題187
Aさんの初回面接を行い、食習慣の行動目標を設定することになった。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第34回国家試験 問179
次の文を読み「177」、「178」、「179」に答えよ。
K総合病院に勤務する管理栄養士である。入院患者の栄養管理を行っている。患者は、67歳、男性。無職、妻と二人暮らし。入院時身長170cm、体重65kg、BMI22.5kg/m2。胃前庭部の進行胃がん、幽門側胃切除術を受け、ビルロートⅠ法(BillrothⅠ法)で再建した。
問題179
2 か月後の栄養食事指導である。患者は指示どおり食事療法を行っており、退院後の症状は、ほとんどみられなくなった。少しずつ食事の量を増やし、体重は入院中に 10 kg 減少したが、退院後に 2 kg 増加した。患者から「腹痛は無いが、便が少し軟らかい」との発言があった。助言として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第35回国家試験 問192
次の文を読み「191」、「192」、「193」に答えよ。
K 市健康増進課に勤務する管理栄養士である。
K 市は人口 30 万人の中核市である。市で策定した食育推進計画の期間が次年度末までとなっている。そこで、今期の評価と次期計画のための調査設計と、次期食育推進計画の目標値及びその期間におけるモニタリング方法について検討を行う。
問題192
調査の結果、市全体における「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を毎日摂っている者の割合」は、今期の目標値を達成した。しかし、性・年齢階級別にみると、目標値に達していない集団があった。また、全体では、県や近隣の市町村レベ ルには達していなかった。次期の目標値の設定方法として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第31回国家試験 問197
次の文を読み「197」、「198」に答えよ。
単独調理場方式のK小学校で働く管理栄養士である。800食規模のHACCP対応施設を新設することになり、その各室に設置する設備の計画を立てている。 この施設の厨房の平面図と、食材、人、食器・食缶の流れを図に示す。
問題197
各室の配置に関する組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
第30回国家試験 問181
次の文を読み「181」、「182」に答えよ。
K病院に勤務する管理栄養士である。NSTラウンドで、肝硬変による腹水と脳症の治療のために1週間前に入院した患者のベッドサイドにいる。患者は、70歳、男性。7年前にC型肝炎と診断され、治療していたが、昨年より肝硬変の状態であると告げられた。これまでに何度も入退院を繰り返している。身長165㎝、体重62kg、標準体重60kg、血圧142/92mmHg。空腹時血液検査値は、総たんぱく質5.9g/dL、アルブミン2.6g/dL、血糖125mg/dL、AST61IU/L、ALT45IU/L、γGT68IU/L、総ビリルビン3.1mg/dL、アンモニア237μg/dL(基準値40~80)。
問題181
この患者の栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
第30回国家試験 問194
次の文を読み「194」、「195」に答えよ。
K社員食堂の運営を受託する給食会社に勤務する管理栄養士である。経営状態の改善を目的に、この施設の経営管理を任されることになった。経営状態を把握し、収益性を予測するために損益分岐点分析を行った。この施設のA期からB期への売上高、固定費、変動費の変化を表に示す。
問題194
損益分岐点分析から導き出されるアセスメント結果は、変動費率[a]、損益分岐点売上高[b]、収益性[c]であった。[ ]に入る正しいものの組合せはどれか。1つ選べ。
第33回国家試験 問185
次の文を読み「183」、「184」、「185」に答えよ。
K市の市立保育園に勤務する管理栄養士である。保育園に通う女児A子(9か月)の母親への栄養の指導を行っている。母親から、A子が家庭で離乳食をあまり食べないので心配との相談を受けた。A子は、身長72.5cm、体重8.7kg。精神・運動機能の発達は良好である。
問題185
栄養アセスメントの結果を踏まえた管理栄養士の発言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第31回国家試験 問189
次の文を読み「188」、「189」に答えよ。
K保健所で働く管理栄養士である。管内の特定給食施設の指導・支援を担当している。
W事業所より、以下のように平成27年2月分の栄養管理実施報告書が提出された。
問題189
W事業所とともに改善目標を設定し、保健所として行う支援である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第34回国家試験 問185
次の文を読み「185」、「186」に答えよ。
全国健康保険協会(協会けんぽ)の K 県支部に勤務し、中小企業の特定保健指導を担当している管理栄養士である。
被保険者 A さん、55 歳、男性。昨年の特定健康診査で腹囲とトリグリセリドが基準を超え、動機づけ支援の対象となり、特定保健指導を受けた。半年後の評価時には
行動目標が達成され、体重と腹囲の減少がみられた。
今年の特定健康診査結果は、身長 170 cm、体重 70 kg、BMI 24.2 kg/m2、腹囲88 cm、トリグリセリド 165 mg/dL。飲酒歴有、喫煙無、服薬治療無で、再び動機づけ支援の対象となった。
問題185
特定保健指導の初回面接における、管理栄養士の発言である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第32回国家試験 問191
次の文を読み「191」、「192」に答えよ。
K市の健康増進課に勤務する管理栄養士である。K市では高血圧の有病率が全国より高いため、中高年で正常高値血圧の者を対象とした栄養教室(月1回、通年)を企画した。特定健康診査の際に収縮期血圧が130~139mmHgであった者に周知し、参加希望を募った。教室参加者は40名となった。対照群を設けることができず、教室の評価は前後比較で行うことになった。教室終了時の事後調査に協力が得られた者は22名であった。
問題191
食塩摂取量について、対象者の負担が少なく、かつ精度の高い方法で測定した。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第31回国家試験 問181
次の文を読み「181」、「182」に答えよ。
単独調理場方式のK小学校に勤務する管理栄養士である。学校に対して、Aさんの保護者から給食についての相談があった。Aさんは、この春に入学予定の男児。食物アレルギーがあり、家庭で複数の食品に対して食事制限を行っていることが、保護者から提出された調査票に記載されていた。
問題181
食物アレルギーを有する児童に対して、給食を提供する際の対応である。誤っているのはどれか。1つ選べ。