応用力問題|管理栄養士国家試験問題

第34回国家試験 問171

次の文を読み「171」、「172」、「173」に答えよ。

K 産科クリニックに勤務する管理栄養士である。医師の指示のもと、妊婦の栄養カウンセリングを行うことになった。

妊婦 A さんは、36 歳、事務職(身体活動レベル 1.50)。妊娠 8 週目、経産婦。妊娠高血圧症候群の既往はあるが、現在は高血圧ではない。身長 155 cm、標準体重53 kg、現体重 63 kg(妊娠前 60 kg)、BMI 26.2 kg/m(妊娠前 25. 2 0 kg/m2)、血圧120/72 mmHg。


問題171
エネルギー指示量として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第32回国家試験 問192

次の文を読み「191」、「192」に答えよ。

K市の健康増進課に勤務する管理栄養士である。K市では高血圧の有病率が全国より高いため、中高年で正常高値血圧の者を対象とした栄養教室(月1回、通年)を企画した。特定健康診査の際に収縮期血圧が130~139mmHgであった者に周知し、参加希望を募った。教室参加者は40名となった。対照群を設けることができず、教室の評価は前後比較で行うことになった。教室終了時の事後調査に協力が得られた者は22名であった。

問題192
食塩摂取量を教室の前後で比較したところ、統計的に有意な減少が認められた。この結果の解釈である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第32回国家試験 問193

次の文を読み「193」、「194」、「195」に答えよ。

K学校給食共同調理場に勤務する管理栄養士である。給食は直営で運営されている。検便日は原則火曜と決められており、直近では2月6日火曜日に実施した。

問題193
調理従事者の次回の検便予定日である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。 

第35回国家試験 問177

次の文を読み「177」、「178」、「179」に答えよ。

K 介護老人保健施設に勤務する管理栄養士である。多職種で栄養管理を行い、栄養マネジメント加算を算定している。
入所者は、85 歳、男性。徐々に嚥下障害が進行し、誤嚥性肺炎も認められるようになり、 3 か月前から胃瘻で栄養管理が行われていた。
「口から食べられるようになりたい」と本人の意向があり、医師の指示で言語聴覚士による嚥下訓練(間接訓練)が開始された。
身長 165 cm、体重 48 kg、BMI 17.6 kg/m2 、血圧 90/48 mmHg。空腹時血液検査 値は、ヘモグロビン 11.8 g/dL、アルブミン 3.7 g/dL。

問題177
多職種でミーティングを行っている。嚥下訓練(間接訓練)によって、嚥下機能が 改善してきたため、食物を使って直接訓練を開始することにした。最初に用いるも のである。
最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第33回国家試験 問187

次の文を読み「186」、「187」に答えよ。

K総合病院に勤務する管理栄養士である。緩和ケアチームによるラウンドを行っている。患者は、73歳、男性。昨年、膀胱がんに対して手術を行った。先月来院時に肺への転移が確認され、積極的治療を希望したため、再入院し、1か月の抗がん剤治療を開始した。再入院時の身長165cm、体重60kg、血圧136/80mmHg、空腹時血液検査値は、赤血球410万/μL、アルブミン3.7g/dL、尿素窒素14mg/dL、クレアチニン1.1mg/dL。

問題187
治療開始1週間後に、さらに嘔気が強くなり、食事摂取量が必要栄養量の1/3以下となり、体重も1週間で3%以上減少した。この時点での栄養管理の方針である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第30回国家試験 問192

次の文を読み「192」、「193」に答えよ。

K保育所に勤務する管理栄養士である。給食施設の衛生責任者である。9月15日13時頃、複数の入所児童が次々に腹痛を訴え、下痢の症状も出てきた。発熱はみられない。直ちに職員が保健所と体調不良児の保護者に連絡するとともに、管理栄養士は保健所の立入検査に備え、必要な書類の用意を開始した。検食を担当した職員の発症状況から、前日の昼食とおやつ、当日の昼食に、原因食品を絞り込み、摂取状況及び発症状況を調査した(表)。

問題192
食中毒の原因として、考えられる微生物である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第32回国家試験 問194

次の文を読み「193」、「194」、「195」に答えよ。

K学校給食共同調理場に勤務する管理栄養士である。給食は直営で運営されている。検便日は原則火曜と決められており、直近では2月6日火曜日に実施した。

問題194
2月6日の検便結果で、調理従事者Aからノロウイルスの陽性反応がでた。Aは無症状であり、家族にも下痢・嘔吐の症状を示す者はいない。Aに対して、管理栄養士が最初にとるべき対応である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第31回国家試験 問188

次の文を読み「188」、「189」に答えよ。

K保健所で働く管理栄養士である。管内の特定給食施設の指導・支援を担当している。
W事業所より、以下のように平成27年2月分の栄養管理実施報告書が提出された。

問題188
この施設の栄養管理上の課題として挙げられるものである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第34回国家試験 問196

次の文を読み「195」、「196」、「197」に答えよ。

K 町健康増進課に勤める管理栄養士である。
K 町は、脳血管疾患の標準化死亡比(SMR)が 147.5 と高い。対策を検討するため、K 町のデータヘルス計画に用いられた国保データベース(KDB)システムの集計結果を用いることになった。KDB には、健診情報、医療情報、介護情報が収載されている。
K 町では、国民健康保険被保険者を対象に、特定健康診査を集合健診により実施している。

問題196
KDBシステムを用いた検討の結果、50歳代男性に高血圧の有病者割合が高いことが確認された。これまで一次予防対策としては、減塩に取り組んできたので、今後は、野菜摂取の対策に重点を置くことになった。具体的な対策を検討するため、町の特定健診受診者全員を対象に食事調査を実施し、いつ、どこで、どのように野菜を摂取しているかを把握することになった。食事調査法として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第31回国家試験 問200

次の文を読み「199」、「200」に答えよ。

A市役所に勤務する管理栄養士である。大規模災害発生時の危機管理として、民住への食生活支援を担当する立場にある。2015年9月1日に発生した震度6強の地震により、9月7日現在、A市内では15の避難所に3,000人の住民が生活している。すでに支援物資が届き始め、各避難所の避難者の特徴を把握し、巡回支援を行うところである。

問題200
災害が発生する前の平時に行うべき自治体としての対応である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

第30回国家試験 問191

次の文を読み「190」、「191」に答えよ。

K介護老人福祉施設に勤務する管理栄養士である。認知症高齢者における栄養改善を図るために、食事支援を行っている。利用者は、85歳、女性。5年前に認知症を発症し、施設入所した。6か月間で体重が2.5kg減少している。座位保持は可能であり、上肢に麻痺や拘縮はない。食事は普通食を自力摂取しているが、摂取率は約50%である。食事中に、ぼんやりしていることが多い。身長142㎝、体重35kg、BMI17.4kg/m2。

問題191
栄養状態を改善するために優先すべき支援内容である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第31回国家試験 問181

次の文を読み「181」、「182」に答えよ。

単独調理場方式のK小学校に勤務する管理栄養士である。学校に対して、Aさんの保護者から給食についての相談があった。Aさんは、この春に入学予定の男児。食物アレルギーがあり、家庭で複数の食品に対して食事制限を行っていることが、保護者から提出された調査票に記載されていた。

問題181
食物アレルギーを有する児童に対して、給食を提供する際の対応である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

第35回国家試験 問178

次の文を読み「177」、「178」、「179」に答えよ。

K 介護老人保健施設に勤務する管理栄養士である。多職種で栄養管理を行い、栄養マネジメント加算を算定している。
入所者は、85 歳、男性。徐々に嚥下障害が進行し、誤嚥性肺炎も認められるようになり、 3 か月前から胃瘻で栄養管理が行われていた。
「口から食べられるようになりたい」と本人の意向があり、医師の指示で言語聴覚士による嚥下訓練(間接訓練)が開始された。
身長 165 cm、体重 48 kg、BMI 17.6 kg/m2 、血圧 90/48 mmHg。空腹時血液検査 値は、ヘモグロビン 11.8 g/dL、アルブミン 3.7 g/dL。

問題178
嚥下機能に合わせて、訓練用の食事形態の段階を上げてきた。 3 か月経った頃、 少しむせるようになったので、言語聴覚士より、パン粥ぐらいの段階に戻してほし いと依頼があった。
この依頼に合った料理である。 最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第35回国家試験 問189

次の文を読み「188」、「189」、「190」に答えよ。

K 市の保育課に勤務する管理栄養士である。
市内の保育所では、園児の朝食内容に栄養面からみて問題が多いこと、また、朝食を欠食する児の割合も増加しているとの情報提供があった。そこで、K 市内の市立保育所に通園する児( 1 ~ 6 歳)の保護者全員を対象に、児と保護者の朝食摂取に関する現状と課題を把握するために、質問紙調査を実施した。

問題189
質問紙調査結果と、これまでの保護者との面談等からの情報を踏まえ、重要度と改善可能性のマトリクスを作成して、朝食摂取に関する課題の優先順位付けを行っ た(図 2 )。優先度の高いものとして、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第32回国家試験 問182

次の文を読み「181」、「182」、「183」に答えよ。

K内科クリニックに勤務する管理栄養士である。居宅療養管理指導を行っている。患者は、84歳、女性。約30年前に糖尿病を発症し、現在は1,200kcalの食事療法と毎食、食前に即効型インスリンの薬物療法で治療を続けている。糖尿病網膜症により視力はほとんどないために、87歳の夫が食事を作って食べさせ、一緒に入浴するなど、日常生活のほとんどを介護している。
身長147cm、体重52kg、血圧138/94mmHg。空腹時血液検査値は、アルブミン4.0g/dL、血糖118mg/dL、HbA1c7.0%、トリグリセリド95mg/dL、総コレステロール175mg/dL、LDL-コレステロール105mg/dL、HDL-コレステロール48mg/dL、尿素窒素16mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL。

問題182
昨日の食事メモをもとにして、日常の食事内容をアセスメントした。ほぼ毎日これに近い食事を続けているという。管理栄養士が患者に最初にかける言葉である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第32回国家試験 問183

次の文を読み「181」、「182」、「183」に答えよ。

K内科クリニックに勤務する管理栄養士である。居宅療養管理指導を行っている。患者は、84歳、女性。約30年前に糖尿病を発症し、現在は1,200kcalの食事療法と毎食、食前に即効型インスリンの薬物療法で治療を続けている。糖尿病網膜症により視力はほとんどないために、87歳の夫が食事を作って食べさせ、一緒に入浴するなど、日常生活のほとんどを介護している。
身長147cm、体重52kg、血圧138/94mmHg。空腹時血液検査値は、アルブミン4.0g/dL、血糖118mg/dL、HbA1c7.0%、トリグリセリド95mg/dL、総コレステロール175mg/dL、LDL-コレステロール105mg/dL、HDL-コレステロール48mg/dL、尿素窒素16mg/dL、クレアチニン0.7mg/dL。

問題183
これまで夕食後20時ぐらいにお風呂に入っていた。最近、夫が19時からの野球中継を観るため、夕食前の17時にお風呂に入るようになり、風呂上りに低血糖になることがある、と患者から相談された。これに対するアドバイスである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第32回国家試験 問198

次の文を読み「198」、「199」、「200」に答えよ。

K市保健センターに勤務する管理栄養士である。K市は、都心から通勤1時間圏内という利便性から、近年人口が増えている。2年前から5年計画で、「18歳以上の1日当たりの野菜摂取量の平均値290gを350g以上にする」を目標とした事業を行っている。3年目に入るにあたり、事業の見直し・改善(Act)を行っている。表1は、性・年齢別野菜摂取量の中間評価の結果であり、表2は、実施目標に対する昨年度の評価の一部である。

問題198
今後、野菜摂取量の目標達成に向けて、重点的に取り組む対象とその理由である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。 

第35回国家試験 問199

次の文を読み「199」、「200」に答えよ。

K 病院に勤務する管理栄養士である。
K 病院は 300 床である。給食管理業務は、直営方式によるクックサーブシステムで運営されている。調理従事者は正規雇用者 8 名である。
なお、調理場に設置されている主な機器は、回転釜、炊飯器、スチームコンベクションオーブン、ガステーブル、フライヤー、温蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫、ブラストチラーである。

問題199
調理従事者 K が自宅で骨折し、提出された診断書により 1 か月の休職が決まった。臨時の人員補充のめどが立たないので、 1 人少ない人数での今後 1 か月間の対応を検討した。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第33回国家試験 問196

次の文を読み「196」、「197」、「198」に答えよ。

K県の健康増進課の管理栄養士である。K県の健康増進計画を検討している。K県の健康課題は、脳血管疾患であり、死亡率は全国平均より高い。食生活の特徴では、野菜摂取量、果物摂取量(中央値)はそれぞれ5SV/日と1SV/日である。これまで、野菜摂取量の目標は5SV/日、果物摂取量の目標は2SV/日と設定してきている。また、食塩摂取量(平均値)は11g/日である。

問題196
食生活の目標を考えるうえで、脳血管疾患と野菜および果物摂取に関連する前向きコホート研究論文を参考にした。表は野菜および果物摂取による脳血管疾患罹患の相対危険の結果である。この結果の解釈である。正しいのはどれか。1つ選べ。

第32回国家試験 問197

次の文を読み「196」、「197」に答えよ。

K県の健康増進課に勤める管理栄養士である。K県の健康増進プランの担当をしている。K県は全国の中で、脳血管疾患のSMR(標準化死亡比)が高く、高血圧の有病率が高い。食塩摂取量も全国平均より多く、その供給源は、1位調味料、2位魚介加工品、3位パンである。これらの課題解決に向けて、地域住民組織、地元企業、自治会などで構成される対策委員会が組織されている。表は、K県北部地域の人口と脳血管疾患SMRである。

問題197
重点支援地域における脳血管疾患予防対策を計画した。効果が大きく、実現可能性を考慮した栄養・食生活分野の取組である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。