応用力問題|管理栄養士国家試験問題|1問〜20問

第32回国家試験 問193

次の文を読み「193」、「194」、「195」に答えよ。

K学校給食共同調理場に勤務する管理栄養士である。給食は直営で運営されている。検便日は原則火曜と決められており、直近では2月6日火曜日に実施した。

問題193
調理従事者の次回の検便予定日である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。 

第32回国家試験 問200

次の文を読み「198」、「199」、「200」に答えよ。

K市保健センターに勤務する管理栄養士である。K市は、都心から通勤1時間圏内という利便性から、近年人口が増えている。2年前から5年計画で、「18歳以上の1日当たりの野菜摂取量の平均値290gを350g以上にする」を目標とした事業を行っている。3年目に入るにあたり、事業の見直し・改善(Act)を行っている。表1は、性・年齢別野菜摂取量の中間評価の結果であり、表2は、実施目標に対する昨年度の評価の一部である。

問題200
野菜摂取量の目標達成のための実施目標2(表2)の見直し・改善(Act)で提案された新たな企画である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第31回国家試験 問190

次の文を読み「190」、「191」に答えよ。

K病院に勤務する管理栄養士である。消化器内科病棟を担当して、入院患者の栄養管理を行っている。 患者は、19歳、男性。3年前にクローン病を発症して治療を受けたあとは寛解が続いていた。しかし、一週間前より腹痛と下痢が続くようになり、このたび下血が認められたため再入院となった。 身長172cm、体重60kg。空腹時血液検査値は、赤球数370×104/mm3、ヘモグロビン10.2g/dL、ヘマトクリット36.0%、総たんぱく質6.6g/dL、アルブミン3.4g/dL、尿素窒素24mg/dL、クレアチニン1.0mg/dL、CRP2.5mg/dL。

問題190
この患者に対して、薬物治療とともに、経腸栄養剤を用いて栄養管理を行うことになった。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第35回国家試験 問182

次の文を読み「180」、「181」、「182」に答えよ。

K クリニックに勤務する管理栄養士である。
患者は、70歳、女性。重度の関節痛と体力低下によって数年前から通院できなくなり、医師が往診している。この度、腎機能低下が認められたため、医師からエネルギー 1,400 kcal/日、たんぱく質 40g/日、食塩6g/日未満の食事について、在宅患者訪問栄養食事指導の指示があった。屋内での生活はかろうじて自力で行えるが、買い物や食事の準備は近所に住む娘に頼んでいる。摂食嚥下機能に問題はない。
身長 150 cm、体重 44 kg、BMI 19.6 kg/m2 、血圧 145/90 mmHg。空腹時血液検査 値は、ヘモグロビン 11.2 g/dL、アルブミン 3.6 g/dL、血糖 82 mg/dL、尿素窒素 26 mg/dL、クレアチニン 0.80 mg/dL、eGFR 54.1 mL/分/1.73 m2 。

問題182
翌月に、再び在宅患者訪問栄養食事指導を行った。娘より、「最近、母の食欲が 低下してきたようだ。」との訴えがあった。対策を相談していたところ、患者から 「昔のように、パンにバターをたっぷり塗って食べたい。」と言われた。これに対する返答である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第35回国家試験 問172

次の文を読み「171」、「172」、「173」に答えよ。

K 総合病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、18 歳、男性、大学生。身長 172 cm、体重 63 kg、BMI 21.3 kg/m2 。1か月前から腹痛、下痢があり、近医では胃腸炎の疑いとして投薬されていたが、症状は軽快しなかった。 1 週間前あたりから、腹痛が増強、38℃ 程度の発熱があり、朝から数回の嘔吐、少量の下血もあったため、当院の救急外来を受診、イレウス状態であり入院した。

問題172
精査の結果、クローン病と診断され、数週間の内科的治療が奏効して、寛解状態になった。 1 日 600 kcal の食事と成分栄養剤を併用した栄養療法を開始することになった。エネルギー 600 kcal、たんぱく質30g、脂質10gの食事を構成するための、たんぱく質源となる食品の目安である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第35回国家試験 問176

次の文を読み「174」、「175」、「176」に答えよ。

K 病院に勤務する管理栄養士である。緊急入院した患者の栄養管理計画を作成している。
患者は、65 歳、男性。独居、60 歳で定年後無職である。普段は 1 日に市販弁当 1 個程度しか摂っておらず、 1 週間前からは体調不良もあり、食事はほとんど摂れていなかった。ベッドに横になっているところを、訪問した民生委員に発見された。半年前の体重は 58 kg であった。
身長 172 cm、体重 50 kg、BMI 16.9 kg/m2 、血圧 96/58 mmHg、心拍数 94 回/分。 空腹時血液検査値は、赤血球数 380 # 104 /nL、ヘモグロビン 9.2 g/dL、ヘマトクリッ ト 38%、アルブミン 3.3 g/dL、血糖 81mg/dL、総コレステロール 90mg/dL、トリ グリセリド 45 mg/dL、尿素窒素 24 mg/dL、クレアチニン 0.45 mg/dL。明らかな浮腫、腹水、神経学的な異常は認められなかった。

問題176
1 か月後、体重は 53 kg、ヘモグロビン 10.2 g/dL、アルブミン 3.5 g/dL まで回 復し、 1 日 3 食摂る意思が確認できたので、退院することになった。退院後の食事に関して、患者と相談して決めた目標である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第34回国家試験 問177

次の文を読み「177」、「178」、「179」に答えよ。

K 総合病院に勤務する管理栄養士である。入院患者の栄養管理を行っている。

患者は、67 歳、男性。無職、妻と二人暮らし。入院時身長 170 cm、体重 65 kg、BMI 22.5 kg/m2。

胃前庭部の進行胃がん、幽門側胃切除術を受け、ビルロートⅠ法(BillrothⅠ法)で再建した。

問題177
退院後、食後 10~30 分に、腹痛、冷汗、動悸、めまいが頻発した。この症状の原因として、最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。

第33回国家試験 問183

次の文を読み「183」、「184」、「185」に答えよ。

K市の市立保育園に勤務する管理栄養士である。保育園に通う女児A子(9か月)の母親への栄養の指導を行っている。母親から、A子が家庭で離乳食をあまり食べないので心配との相談を受けた。A子は、身長72.5cm、体重8.7kg。精神・運動機能の発達は良好である。

問題183
A子の出生時からの身長と体重の変化を乳児身体発育曲線に示した(図)。A子の栄養アセスメントの結果である 。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第31回国家試験 問186

次の文を読み「185」、「186」、「187」に答えよ。

K健康保険組合に勤務する管理栄養士である。糖尿病予防教室を担当している。次回の教室のために、食物繊維摂取量と糖尿病の発症に関して発表された研究結果をもとに、教材のリーフレットを作成している。

問題186
図は、リーフレットに引用することに決めたコホート研究の結果である。図中の「95%信頼区間」についての説明である。正しいのはどれか。2つ選べ。

第30回国家試験 問189

次の文を読み「188」、「189」に答えよ。

K中学校に勤務する管理栄養士である。養護教諭から、陸上部の長距離競技をしているAさんについて相談を受けた。Aさんは、14歳、男子。身長170㎝、体重56kg。日常生活において、動悸、息切れを自覚するようになり、運動後に尿の色が褐色になることがあったという。医療機関を受診し、血液検査値は以下の通りであった。赤血球数300×104/mm3、ヘモグロビン9.6g/dL、MCV86fL(基準値79~100)、MCH32pg(基準値26~34)、尿素窒素12mg/dL、クレアチニン0.9mg/dL。

問題189
この男子中学生への対応方針である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第34回国家試験 問171

次の文を読み「171」、「172」、「173」に答えよ。

K 産科クリニックに勤務する管理栄養士である。医師の指示のもと、妊婦の栄養カウンセリングを行うことになった。

妊婦 A さんは、36 歳、事務職(身体活動レベル 1.50)。妊娠 8 週目、経産婦。妊娠高血圧症候群の既往はあるが、現在は高血圧ではない。身長 155 cm、標準体重53 kg、現体重 63 kg(妊娠前 60 kg)、BMI 26.2 kg/m(妊娠前 25. 2 0 kg/m2)、血圧120/72 mmHg。


問題171
エネルギー指示量として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第35回国家試験 問174

次の文を読み「174」、「175」、「176」に答えよ。

K 病院に勤務する管理栄養士である。緊急入院した患者の栄養管理計画を作成している。
患者は、65 歳、男性。独居、60 歳で定年後無職である。普段は 1 日に市販弁当 1 個程度しか摂っておらず、 1 週間前からは体調不良もあり、食事はほとんど摂れていなかった。ベッドに横になっているところを、訪問した民生委員に発見された。半年前の体重は 58 kg であった。
身長 172 cm、体重 50 kg、BMI 16.9 kg/m2 、血圧 96/58 mmHg、心拍数 94 回/分。 空腹時血液検査値は、赤血球数 380 # 104 /nL、ヘモグロビン 9.2 g/dL、ヘマトクリッ ト 38%、アルブミン 3.3 g/dL、血糖 81mg/dL、総コレステロール 90mg/dL、トリ グリセリド 45 mg/dL、尿素窒素 24 mg/dL、クレアチニン 0.45 mg/dL。明らかな浮腫、腹水、神経学的な異常は認められなかった。

問題174
この患者の栄養アセスメントの結果である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第33回国家試験 問181

次の文を読み「181」、「182」に答えよ。

K産科クリニックに勤務する管理栄養士である。医師の指示のもと、妊婦の栄養カウンセリングを担当している。妊婦は、30歳、妊娠28週目、初産婦。フルタイムの仕事(座位中心)をしている。身長160cm、体重49.0kg(妊娠前45.0kg)、血圧132/80mmHg、空腹時血液検査値は、ヘモグロビン11.6g/dL、血糖88mg/dL、LDL-コレステロール120mg/dL、HDL-コレステロール60mg/dL、トリグリセリド100mg/dL。喫煙習慣なし。飲酒習慣なし。前日の1日の食事内容を聞き取った(表)。平日はほぼこれに近い食事をしているという。

問題181
聞き取った内容を基に、栄養カウンセリングで、取り上げるべき重要課題である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第34回国家試験 問174

次の文を読み「174」、「175」、「176」に答えよ。

K 総合病院に勤務する管理栄養士である。消化器内科病棟を担当して、入院患者の栄養管理を行っている。

患者は、55 歳、男性、単身赴任。慢性膵炎で通院していたが、食生活は改善されないままであった。このたび、激しい上腹部痛と背部痛のために緊急入院となった。

意識障害および汎発性腹膜炎が認められ、精査の結果、慢性膵炎の急性憎悪と診断された。胆石は認められなかった。

身長 171 cm、体重 63 kg、血圧 128/79 mmHg、空腹時血液検査値は、白血球15,000/nL、HbA1c 5.8%、 血 清 ア ミ ラ ー ゼ 1,200 IU/L(基準値 32~104 IU/L)、CRP 18.2 mg/dL。

これまでの食生活は、朝食欠食、昼食はラーメンとチャーハン、夕食はほぼ毎日外食。飲酒は、毎日 3 合、30 年間続けている。


問題174
入院当日の栄養投与法である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第34回国家試験 問184

次の文を読み「183」、「184」に答えよ。

Kクリニックに勤務する管理栄養士である。外来患者の栄養食事指導を行っている。患者は、41歳、男性。今朝から右第一中足趾節関節に激痛を伴う発赤、腫脹を認め来院。BMI25.8kg/m2、腹囲92cm、血圧120/76mmHg。空腹時血液検査値は、血糖112mg/dL、HbA1c6.0%、尿酸8.5mg/dL、CRP5.6mg/dL。ビールが好きで、ほぼ毎日欠かさずに飲んでいる。20歳時と比較して、10kg程度体重が増加していた。減量と節酒することを目標に具体的な食事計画を提示した。

問題184
栄養食事指導中に、普段の食事内容を聞き取った。よく食べていた食品である。控えるべき食品の助言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第34回国家試験 問186

次の文を読み「185」、「186」に答えよ。

全国健康保険協会(協会けんぽ)のK県支部に勤務し、中小企業の特定保健指導を担当している管理栄養士である。 被保険者Aさん、55歳、男性。昨年の特定健康診査で腹囲とトリグリセリドが基準を超え、動機づけ支援の対象となり、特定保健指導を受けた。半年後の評価時には行動目標が達成され、体重と腹囲の減少がみられた。今年の特定健康診査結果は、身長170cm、体重70kg、BMI24.2kg/m2、腹囲88cm、トリグリセリド165mg/dL。飲酒歴有、喫煙歴無、服薬治療無で、再び動機づけ支援の対象となった。

問題186
初回面接の話し合いで、週2日休肝日をつくる、腹八分にする、今より10分多く歩く、という3つの行動目標を決めた。半年後の評価では、身体活動の目標は実行できていたが、「食事とお酒は仕事上の付き合いが多く、今の立場では無理」と訴えた。体重は変化していなかった。Aさんへの助言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第32回国家試験 問185

次の文を読み「184」、「185」、「186」に答えよ。

K総合病院に勤務する管理栄養士である。患者は、58歳、男性。酒販店を自営している。慢性腎臓病(CKD)で近所のクリニックに通院して生活指導を受けていたが、本人は積極的に取り組んでいなかった。この度、腎機能が悪化した(ステージ4)ため当院に紹介された。
医師より、エネルギー2,000kcal、たんぱく質40g、カリウム1,500mg以下、食塩6g未満の栄養食事指導の依頼があった。本人と妻に日常の食事計画について説明を行い、患者と相談の結果、低たんぱく質ごはんを使用し、主菜の食材でたんぱく質摂取量が約30gとなるように計画することにした。

問題185
指導が終わって、患者は「これなら簡単です。頑張ります。」と言って席を立った。しかし妻から、「本当は配達時にコンビニで、から揚げなどしっかり買い食いしています。私は知らないと思っているでしょうけど。」と耳元でささやかれた。その後の患者への声かけである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第30回国家試験 問182

次の文を読み「181」、「182」に答えよ。

K病院に勤務する管理栄養士である。NSTラウンドで、肝硬変による腹水と脳症の治療のために1週間前に入院した患者のベッドサイドにいる。患者は、70歳、男性。7年前にC型肝炎と診断され、治療していたが、昨年より肝硬変の状態であると告げられた。これまでに何度も入退院を繰り返している。身長165㎝、体重62kg、標準体重60kg、血圧142/92mmHg。空腹時血液検査値は、総たんぱく質5.9g/dL、アルブミン2.6g/dL、血糖125mg/dL、AST61IU/L、ALT45IU/L、γGT68IU/L、総ビリルビン3.1mg/dL、アンモニア237μg/dL(基準値40~80)。

問題182
NST医師より、肝機能低下が著しいため、LES(late evening snack)療法を開始する指示があった。就寝前に摂取する食品として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

第35回国家試験 問200

次の文を読み「199」、「200」に答えよ。

K 病院に勤務する管理栄養士である。
K 病院は 300 床である。給食管理業務は、直営方式によるクックサーブシステムで運営されている。調理従事者は正規雇用者 8 名である。
なお、調理場に設置されている主な機器は、回転釜、炊飯器、スチームコンベクションオーブン、ガステーブル、フライヤー、温蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫、ブラストチラーである。

問題200
今回の給食管理業務の対応を行うに当たっての、重要な注意事項である。 最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。

第33回国家試験 問188

次の文を読み「188」、「189」、「190」に答えよ。

K診療所に勤務する管理栄養士である。居宅療養管理指導を行っている。患者は、75歳、女性。脳梗塞を発症し、左片麻痺を患いながら自宅療養している。意識ははっきりしており、嚥下障害は認めない。食事は買ってきてもらったレトルト粥、パン、牛乳などを自分で選んで食べているが、摂取エネルギー量が500kcal/日と少ない。身長146cm、体重35kg、空腹時血液検査値は、ヘマトクリット33%、赤血球380万/μL、アルブミン2.6g/dL、血糖96mg/dL、トリグリセリド80mg/dL、尿素窒素11mg/dL、クレアチニン0.6mg/dL。

問題188
今後の栄養管理である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。