応用力問題|管理栄養士国家試験問題|81問〜100問
第32回国家試験 問191
次の文を読み「191」、「192」に答えよ。
K市の健康増進課に勤務する管理栄養士である。K市では高血圧の有病率が全国より高いため、中高年で正常高値血圧の者を対象とした栄養教室(月1回、通年)を企画した。特定健康診査の際に収縮期血圧が130~139mmHgであった者に周知し、参加希望を募った。教室参加者は40名となった。対照群を設けることができず、教室の評価は前後比較で行うことになった。教室終了時の事後調査に協力が得られた者は22名であった。
問題191
食塩摂取量について、対象者の負担が少なく、かつ精度の高い方法で測定した。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第33回国家試験 問187
次の文を読み「186」、「187」に答えよ。
K総合病院に勤務する管理栄養士である。緩和ケアチームによるラウンドを行っている。患者は、73歳、男性。昨年、膀胱がんに対して手術を行った。先月来院時に肺への転移が確認され、積極的治療を希望したため、再入院し、1か月の抗がん剤治療を開始した。再入院時の身長165cm、体重60kg、血圧136/80mmHg、空腹時血液検査値は、赤血球410万/μL、アルブミン3.7g/dL、尿素窒素14mg/dL、クレアチニン1.1mg/dL。
問題187
治療開始1週間後に、さらに嘔気が強くなり、食事摂取量が必要栄養量の1/3以下となり、体重も1週間で3%以上減少した。この時点での栄養管理の方針である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第32回国家試験 問184
次の文を読み「184」、「185」、「186」に答えよ。
K総合病院に勤務する管理栄養士である。患者は、58歳、男性。酒販店を自営している。慢性腎臓病(CKD)で近所のクリニックに通院して生活指導を受けていたが、本人は積極的に取り組んでいなかった。この度、腎機能が悪化した(ステージ4)ため当院に紹介された。
医師より、エネルギー2,000kcal、たんぱく質40g、カリウム1,500mg以下、食塩6g未満の栄養食事指導の依頼があった。本人と妻に日常の食事計画について説明を行い、患者と相談の結果、低たんぱく質ごはんを使用し、主菜の食材でたんぱく質摂取量が約30gとなるように計画することにした。
問題184
患者は、朝食の主菜は卵1個(50g)または木綿豆腐1/3丁(100g)のどちらかにすると言う。これを受けて、昼食と夕食の主菜を合わせた目安量である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第35回国家試験 問174
次の文を読み「174」、「175」、「176」に答えよ。
K 病院に勤務する管理栄養士である。緊急入院した患者の栄養管理計画を作成している。
患者は、65 歳、男性。独居、60 歳で定年後無職である。普段は 1 日に市販弁当 1 個程度しか摂っておらず、 1 週間前からは体調不良もあり、食事はほとんど摂れていなかった。ベッドに横になっているところを、訪問した民生委員に発見された。半年前の体重は 58 kg であった。
身長 172 cm、体重 50 kg、BMI 16.9 kg/m2 、血圧 96/58 mmHg、心拍数 94 回/分。 空腹時血液検査値は、赤血球数 380 # 104 /nL、ヘモグロビン 9.2 g/dL、ヘマトクリッ ト 38%、アルブミン 3.3 g/dL、血糖 81mg/dL、総コレステロール 90mg/dL、トリ グリセリド 45 mg/dL、尿素窒素 24 mg/dL、クレアチニン 0.45 mg/dL。明らかな浮腫、腹水、神経学的な異常は認められなかった。
問題174
この患者の栄養アセスメントの結果である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第32回国家試験 問194
次の文を読み「193」、「194」、「195」に答えよ。
K学校給食共同調理場に勤務する管理栄養士である。給食は直営で運営されている。検便日は原則火曜と決められており、直近では2月6日火曜日に実施した。
問題194
2月6日の検便結果で、調理従事者Aからノロウイルスの陽性反応がでた。Aは無症状であり、家族にも下痢・嘔吐の症状を示す者はいない。Aに対して、管理栄養士が最初にとるべき対応である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第30回国家試験 問199
次の文を読み「198」、「199」、「200」に答えよ。
K市保健センターに勤める管理栄養士である。K市の健康推進プランの策定を担当することになった。K市は勤労世代において、国民健康保険加入者の割合が他の自治体と比較して高い。
問題199
K市の健康推進プランの候補としてあがった目標である。K市の主要死因のデータから、重点的にとりあげる目標である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第35回国家試験 問184
次の文を読み「183」、「184」に答えよ。
K 小児病院に勤務する管理栄養士である。先天性代謝異常等検査でフェニルケトン尿症を指摘された患児の母親に、栄養食事指導を行うことになった。
患児は、生後 1 か月、男児。出生体重 2,700 g、身長 48 cm。身体・精神に明らかな所見を認めない。
問題184
治療用ミルクと並行して、離乳食を開始する時期となった。「舌でつぶせる固さ」 の時期の離乳食献立として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第33回国家試験 問196
次の文を読み「196」、「197」、「198」に答えよ。
K県の健康増進課の管理栄養士である。K県の健康増進計画を検討している。K県の健康課題は、脳血管疾患であり、死亡率は全国平均より高い。食生活の特徴では、野菜摂取量、果物摂取量(中央値)はそれぞれ5SV/日と1SV/日である。これまで、野菜摂取量の目標は5SV/日、果物摂取量の目標は2SV/日と設定してきている。また、食塩摂取量(平均値)は11g/日である。
問題196
食生活の目標を考えるうえで、脳血管疾患と野菜および果物摂取に関連する前向きコホート研究論文を参考にした。表は野菜および果物摂取による脳血管疾患罹患の相対危険の結果である。この結果の解釈である。正しいのはどれか。1つ選べ。
第34回国家試験 問183
次の文を読み「183」、「184」に答えよ。
Kクリニックに勤務する管理栄養士である。外来患者の栄養食事指導を行っている。
患者は、41 歳、男性。今朝から右第一中足趾節関節に激痛を伴う発赤、腫脹を認め来院。
BMI 25.8 kg/m2、腹囲 92 cm、血圧 120/76 mmHg。空腹時血液検査値は、血糖112 mg/dL、HbA1c 6.0%、尿酸 8.5 mg/dL、CRP 5.6 mg/dL。ビールが好きで、ほぼ毎日欠かさずに飲んでいる。
20 歳時と比較して、10 kg 程度体重が増加していた。減量と節酒することを目標に具体的な食事計画を提示した。
問題183
半年後、同様の症状で来院し、再度、栄養食事指導の依頼があった。「体重は少しずつ減量することができ、薬の内服は守れたが、食事制限は難しく、ビールも止められなかった」という。発作の再発防止に向け、具体的な行動に導くための栄養カウンセリングにおける対応である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第31回国家試験 問194
次の文を読み「192」、「193」、「194」に答えよ。
Kリハビリテーション病院に勤務する管理栄養士である。入院患者の栄養管理を行っている。 患者は、75歳、女性。2か月前に脳梗塞を発症し、左片麻痺と嚥下障害に対するリハビリテーションが必要と判断されたために、胃瘻による栄養管理を施行され、本院に転院した。 身長151cm、体重42kg、血圧(服薬あり)144/94mmHg。血清アルブミン値3.7g/dL。
問題194
嘔吐を回避するための手段として、半消化態栄養剤を変更することにした。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第34回国家試験 問189
次の文を読み「187」、「188」、「189」に答えよ。
K 市保健センターの管理栄養士である。
相談者は、K 市在住の 35 歳、女性。第 1 子妊娠中である。
問題189
児が 3 歳になって、保育所に預けることが決まった。医師からは卵アレルギーの診断がなされている。この児を受け入れることが決まった民間保育所から、給食での対応をできる限り行いたいということで、K 市保健センターに相談があった。助言内容として、誤っているのはどれか。 1 つ選べ。
第31回国家試験 問184
次の文を読み「183」、「184」に答えよ。
K大学に勤務する管理栄養士の資格を持つ教員である。学生支援部から学生の食生活改善のための事業を依頼された。学生の食生活調査の結果、男⼥とも野菜の摂取量が少なかった。そこで、学生を対象に、野菜摂取量の増加を目標に取組を行うことになった。表は、K大学学生を対象とした調査結果の一部である。
問題184
計画した栄養教育の内容にそった野菜摂取促進の取組である。最初に⾏うこととして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第31回国家試験 問200
次の文を読み「199」、「200」に答えよ。
A市役所に勤務する管理栄養士である。大規模災害発生時の危機管理として、民住への食生活支援を担当する立場にある。2015年9月1日に発生した震度6強の地震により、9月7日現在、A市内では15の避難所に3,000人の住民が生活している。すでに支援物資が届き始め、各避難所の避難者の特徴を把握し、巡回支援を行うところである。
問題200
災害が発生する前の平時に行うべき自治体としての対応である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
第30回国家試験 問200
次の文を読み「198」、「199」、「200」に答えよ。
K市保健センターに勤める管理栄養士である。K市の健康推進プランの策定を担当することになった。K市は勤労世代において、国民健康保険加入者の割合が他の自治体と比較して高い。
問題200
K市住民の特性を考えた、健康推進プランでの重点的な取組である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第31回国家試験 問195
次の文を読み「195」、「196」に答えよ。
K介護老人保健施設に勤務する管理栄養士である。食事時間には、入所者のミールラウンドを行い、栄養管理のための情報収集を行っている。 入所者は、75歳、男性。BMI18.0kg/m2。常食を自立摂取しているが、食事中にむせがあり、がらがら声になることがある。食事摂取量は減少し、6か月で10%の体重減少を認める。
問題195
この入所者に必要な栄養アセスメントである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第35回国家試験 問190
次の文を読み「188」、「189」、「190」に答えよ。
K 市の保育課に勤務する管理栄養士である。
市内の保育所では、園児の朝食内容に栄養面からみて問題が多いこと、また、朝食を欠食する児の割合も増加しているとの情報提供があった。そこで、K 市内の市立保育所に通園する児( 1 ~ 6 歳)の保護者全員を対象に、児と保護者の朝食摂取に関する現状と課題を把握するために、質問紙調査を実施した。
問題190
課題の優先順位付けを踏まえ、その課題を解決するために、K 市の保育課と保育所が連携して行う取組である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第30回国家試験 問196
次の文を読み「196」、「197」に答えよ。
K病院に勤務する管理栄養士である。糖尿病と初めて診断された患者を対象に希望者を募って、月1回の糖尿病教室を開催している。教室の食事改善効果を学会で発表しようと考えている。なお、研究倫理委員会の承認を得ている。
問題196
同じ月に糖尿病と診断されたが、教室に参加しなかった患者を対照群とすることにした。教室に参加した患者と同じ性・年齢の患者を抽出し、1か月後のHbA1c、BMI、食事内容の変化を比較した。この研究デザインに該当するものとして、正しいのはどれか。1つ選べ。
第34回国家試験 問178
次の文を読み「177」、「178」、「179」に答えよ。
K総合病院に勤務する管理栄養士である。入院患者の栄養管理を行っている。患者は、67歳、男性。無職、妻と二人暮らし。入院時身長170cm、体重65kg、BMI22.5kg/m2。胃前庭部の進行胃がん、幽門側胃切除術を受け、ビルロートⅠ法(BillrothⅠ法)で再建した。
問題178
この症状を軽減させることを目的に栄養食事指導を行った。聞き取りによると、本人には調理経験がなく、妻がすべての食事を用意している。妻は勤務のため9時から17時まで不在。患者と妻に、家庭での食事状況を考慮して、具体的な食事の摂り方として献立例を示した(表)。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
第35回国家試験 問171
次の文を読み「171」、「172」、「173」に答えよ。
K 総合病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、18 歳、男性、大学生。身長 172 cm、体重 63 kg、BMI 21.3 kg/m2 。1か月前から腹痛、下痢があり、近医では胃腸炎の疑いとして投薬されていたが、症状は軽快しなかった。 1 週間前あたりから、腹痛が増強、38℃ 程度の発熱があり、朝から数回の嘔吐、少量の下血もあったため、当院の救急外来を受診、イレウス状態であり入院した。
問題171
入院当日の栄養投与法である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
第31回国家試験 問186
次の文を読み「185」、「186」、「187」に答えよ。
K健康保険組合に勤務する管理栄養士である。糖尿病予防教室を担当している。次回の教室のために、食物繊維摂取量と糖尿病の発症に関して発表された研究結果をもとに、教材のリーフレットを作成している。
問題186
図は、リーフレットに引用することに決めたコホート研究の結果である。図中の「95%信頼区間」についての説明である。正しいのはどれか。2つ選べ。