1→心胸郭比は心不全が増悪すると増加します。心不全により心臓が拡大するため、胸郭に対する心臓の大きさの比率が上昇します。したがって、この選択肢は不適切です。
2→心不全の増悪に伴い、実際には交感神経系は活性化されます。これは心臓の機能を補うための体の反応です。交感神経系が抑制されるというのは、心不全の病態とは逆の反応です。よって、この選択肢は不適切です。
3→BNPは心臓の圧迫や伸展を感知すると分泌されるホルモンで、心不全の増悪時にはその値が上昇します。これは心不全の診断や重症度の指標として用いられます。したがって、この選択肢は正解です。
4→うっ血性心不全の患者では、過剰な水分摂取は心臓への負担を増大させるため、通常は水分制限が推奨されます。
一般的に正常な1日の尿量は800~2000mL程度であり、50mL/kg標準体重/日の摂取量では少なすぎる。
5→うっ血性心不全の患者には通常、食塩摂取量の制限が推奨されます。これは余分な水分の保持を避けるためです。しかし、8g/日という量はかなり高く、通常より厳しい制限が求められることが多いです。目標として食塩摂取量は、6g/日以下とする場合が多い。