1→ROC曲線はスクリーニング検査の精度の評価に用いられる。
縦軸を真の陽性率である敏感度、横軸を偽陽性率として描く。
特異度とは真の陰性率のことであり、1-特異度で偽陽性率が求められる。
2→敏感度を高くすると、有疾病者で陰性となる人は減るが、同時に正常者で陽性となる人が増えるため、偽陽性率も高くなる。
3→陽性反応的中度とは、検査において陽性と判定された人が真の陽性である確率であるため、有病率の高い集団では陽性反応的中度も高くなる。
4→スクリーニング検査は、陽性反応的中度が高いことが望ましいため、有病率が高い疾病に適している。
5→スクリーニング検査は無自覚の疾病の早期発見により適切な治療や病気のコントロールにつなげることを目的としている。
したがってスクリーニング検査だけで疾病の診断はできない。