1→アキレス腱の肥厚は、家族性高コレステロール血症の特徴的な徴候であり、特にLDLコレステロールが遺伝的に高値を示す状態で見られます。
2→腹水の形成は、肝硬変などによる血漿膠質浸透圧の低下に関連しており、血清アルブミンの低値は膠質浸透圧を低下させる主要な要因の一つです。
3→満月様顔貌は、クッシング症候群による皮下脂肪の増加によって特徴付けられる徴候ですが、これは浮腫とは異なります。浮腫は、体液が組織間隙に異常蓄積する状態を指し、クッシング症候群では皮下脂肪の分布が特有の変化を示すだけで、必ずしも浮腫を意味するものではありません。選択肢3が正解です。
4→亜鉛は味覚に関わる重要な微量栄養素であり、亜鉛の欠乏は味覚異常の原因となり得ます。
5→さじ状爪(koilonychia)は、爪が内側に凹む形状をしており、鉄欠乏症の典型的な徴候の一つです。この徴候は、特に鉄欠乏性貧血の患者において見られることが多いです。