ある食品における特定の健康機能を検証したい。 当該食品の摂取の有無による健康状態を比較する研究として、最も妥当性の高い研究デザインである。正しいのはどれか。1つ選べ。
1→記述疫学研究は集団における疫病の特性を調査するもので、調査対象に介入しない。当該食品の摂取による比較研究には不適切。
2→コホート研究はある要因を疾病原因と仮定し、要因をもつ集団ともたない集団を追跡調査して疾病率を比較する。交絡因子の除去が難しく、エビデンスレベルは劣る。
3→症例対象研究はある疾病に罹患した集団とそうでない集団の過去にさかのぼり、疾病要因を特定する。交絡因子の除去が難しく、エビデンスレベルは劣る。
4→ランダム化(無作為化)比較試験は、ある集団をランダムに分けて介入群と非介入群を比較する手法。交絡因子の影響を除去できるため、エビデンスレベルが高い。
5→生態学的研究は、集団を単位として異なる地域の疾病率や暴露要因を比較する手法。交絡因子の除去が難しく、エビデンスレベルは劣る。