1→非代償期には組織の炎症は減少するので、一般的には腹部疼痛は多少軽減する。
2→慢性膵炎では膵臓から分泌される血糖降下ホルモンである「インスリン」も出にくくなるため高血糖になりやすく糖尿病を発症することがあります。
一方で血糖値を上昇させる役割のあるホルモン「グルカゴン」も出にくくなるため通常よりも複雑な糖尿病となり、結果として低血糖も起こしやすいと考えられます。
3→慢性膵炎の場合、特に非代償期では、飲酒は避けるべきです。アルコールは膵臓に追加的な負担をかけ、症状を悪化させる可能性があるため、この選択肢は不適切です。
4→慢性膵炎では、たんぱく質の消化吸収が困難になることがありますが、必要な修復や免疫機能の維持のために、適切なたんぱく質摂取は必要です。したがって、無条件でのたんぱく質摂取量の制限は適切ではありません。
5→中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸よりも消化・吸収が容易であり、慢性膵炎の患者にとって有利です。膵臓の負担を減らしながら、必要なエネルギーを供給することができるため、この選択肢は適切です。