1→水俣病は、熊本県水俣湾沿岸において、工場から排出されたメチル水銀化合物が魚介類の食物連鎖によって濃縮され、高濃度となったメチル水銀を含む魚介類をヒトが摂取することが原因となった公害である。
2→四日市喘息は、三重県四日市市の石油コンビナートの排煙に含まれていた二酸化硫黄等による呼吸器疾患であるため、食物連鎖ではない。
3→イタイイタイ病は、富山県神通川下流地域において、鉱山排水中のカドミウムが含まれた水で育てた農作物を摂取したことで発症した公害である。
4→慢性ヒ素中毒は、宮崎県土呂久地区・島根県笹ヶ谷地区の鉱山から排出された亜ヒ素が原因で大気汚染と水質汚濁により発症した公害である。
5→足尾銅山鉱毒事件は、栃木県足尾銅山の開発が原因で発生した鉱毒が大気汚染や水質汚染をもたらしたため、食物連鎖ではない。